清掃業に従事するメリット!キャリアアップのための資格を詳しく解説

清掃業には、ビルクリーニングや病院清掃からハウスクリーニング・死体等の処理を行う特殊清掃まで、幅広い種類があり、事業者によっても対応範囲はさまざまです。今回は、オフィスビルや商業施設などのビルメンテナンスや病院・介護施設などの清掃を行う事業者を念頭に、清掃業に従事するメリットや、キャリアアップのための資格について詳しく解説します。

 

1.清掃業に従事するメリットとは?

清掃業は、体力的にきついイメージもありますが、実は就業するメリットが色々とある職業です。ここでは、人が職業を選択する際に最も重要視するポイントを踏まえて、代表的な3つのメリットについて解説します。

 

1-1.安定的な需要

オフィスビルや商業施設では、美観の維持や衛生環境の維持のため、日々の清掃を欠かすことはできません。そして、昨今の新型コロナウイルス感染防止対策の観点からも、トイレや洗面などの不特定多数の人が触れる「高頻度接触部位」については1日1回以上の清掃が必要とされています。また、病院や介護施設においても、衛生管理や感染症防止対策の一環として、こまめな清掃と消毒は不可欠となっているのです。

 

このような背景から、清掃業への需要は無くなることはなく、今後も益々需要が増加していくことが予想されます。世の中の変化が激しく、数年先にどのような業種の需要が無くなるか予想がしにくい現代において、清掃業は安定的な需要が見込める職種の一つであり、大きなメリットと言えます。

 

1-2.社会貢献性

清掃業は、さまざまな建物の美観と衛生環境を維持するために不可欠な業種であり、且つ社会からも求められている、社会貢献性の高い仕事であると言えます。内閣府が2021年に国家公務員に対して行った働き方改革に関するアンケート結果の分析の中でも、「やりがい」は収入や周りの評価よりも社会貢献の実感や成長実感と強く関連していると述べられているのです。このことからも、社会貢献性の高い仕事に従事することが、多くの人にとって仕事のやりがいにつながることが分かります。

 

1-3.多様性のある働き方が可能

清掃業の仕事は、実施場所や内容によって時間帯や作業時間がさまざまです。そのため、事業者にもよりますが、作業スタッフはシフト制を組まれることが多いのです。そのため、フルタイムで働く社員はもちろんのこと、短時間勤務や少ない勤務日数など多様な働き方が受け入れられやすい業界と言えます。正社員として長期的に働くこともできれば、パートやアルバイト・副業として働くことも可能であり、働く人のニーズによって多様性のある働き方が可能な点も清掃業に従事するメリットとなります。

 

2.清掃業でキャリアアップできる資格

ここまで、清掃業に従事するメリットについて解説してきましたが、将来的にどのようなキャリアアップの道があるのか、明確なキャリアプランがえがきやすいことも大きなメリットの一つです。ここでは、清掃業の仕事を通して取得できる代表的な資格を4つ紹介します。

 

2-1.ビルクリーニング技能士

ビルクリーニング技能士とは、ビルの所有者や管理者から委託を受けて行うビルの清掃作業において、必要な技能を評価する国家資格の技能検定制度の一つです。資格区分は1級~3級と基礎級に分かれており、試験はそれぞれ60分の学科試験と実技試験で行われ、公益財団法人全国ビルメンテナンス協会によって運営されています。受験料と受験資格は以下の表の通りです。

 

等級

受験料

受験資格 ※1級・2級はいずれか1つを満たしていることが必要

1級

23700円

・5年以上の実務経験を有する

・2級の技能試験に合格、且つ合格後1年以上の実務経験を有する

・3級の技能試験に合格、且つ合格後3年以上の実務経験を有する

・建築物衛生管理科の職業訓練指導員免許を有している

・ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で700時間以上の課程を修了し、且つ4年以上の実務経験を有する

2級

21500円

・2年以上の実務経験を有する

・3級の実技検定に合格している

・建築物衛生管理科の職業訓練指導員免許を有している

・ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で700時間以上の課程を修了し、且つ1年以上の実務経験を有する

3級

18000円

ビルクリーニング業務に従事している者又は従事しようとする者

※実務経験=パート・アルバイトを含めて概ね1週24 時間以上勤務するもの

 

2-2.清掃作業監督者

清掃作業監督者とは、清掃業における清掃作業の監督者のことで、公益社団法人全国ビルメンテナンス協会などが実施する、清掃作業監督者講習会を修了して試験に合格すると与えられる資格です。この清掃作業監督者は、建築物清掃業としての公的な登録に際して、必要な資格として人的要件にもなっています。受講料と受講資格は以下の通りです。

 

・受講料:30000円

・受講資格:ビルクリーニング技能士1級または建築物環境衛生管理技術者の資格を有している者

 

2-3.建築物清掃管理評価資格者

建築物清掃管理評価資格者とは、清掃業における清掃作業の品質や業務管理体制の点検・評価を行い、改善を図ることのできる者のことで、公益社団法人全国ビルメンテナンス協会の認定資格です。講習は、約5時間のオンライン動画講習と1.5日の集合教育(座学・実技演習・考査)、および修了課題の実施から成っており、すべての課程を修了して合格すると資格を得られます。受講料と受講資格は以下の通りです。

 

・受講料(ネット申請の場合):会員53900円、一般99000円

※会員=ビルメンテナンス協会に加盟する事業者に勤務する方

・受講資格:清掃作業監督者、ビルクリーニング技能士1級、建築物環境衛生管理技術者、統括管理者のうちいずれかの資格を有する者

 

2-4.ロープ高所作業特別教育

高さが2メートル以上あり作業床の設置が困難な場所で、昇降器具を用いて作業をする場合には、ロープ高所作業特別教育という特別講習が労働安全衛生法によって義務付けられています。この講習では、4時間の学科教育と3時間の実技教育が行われ、一般社団法人労働技能講習協会によって運営されています。講習料金は学科と実技合わせて13700円で、とくに受講資格のようなものはありません。

 

3.まとめ

清掃業は、将来的にも安定的な需要が見込まれ、高い社会貢献性や多様な働き方が可能な点が、就業する代表的なメリットです。また、清掃業の仕事を通じて取得できる資格もさまざまあり、キャリアップの道筋がえがきやすい点もメリットでしょう。

 

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